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宮國次男のインタビューとプロフィールの紹介。



宮國次男 恩納ガラス工房主宰

私が琉球ガラスを制作して、この地で40数年
目まぐるしく変わりゆく時代の中で、常に新しい作品に挑戦し続けてきた。ガラスに触れる事で、沖縄の美しい文化をほんの少しでも感じてほしい。ガラスはもっと身近にあってほしい。そんな思いから、琉球ガラス体験を始めた。
数多くの職人達がここから巣立ち、独立し、琉球ガラスが広まり、現在がある。そして今日もこれからの若者達に技術をを伝え、育成に力を注いでいる。この素晴らしい伝統工芸を未来に繋げてほしいから。
琉球ガラスで自在な表現を形にし、生活空間に彩を与える為に日々クリエイティブに没頭し、常に新しい形を追い求めるその思いは尽きる事無く、ずっと琉球ガラスと共に歩んで行くであろう。

宮國次男インタビュー

琉球ガラスをはじめたきっかけは?

9人兄弟の次男。親は漁師でした。子どもの頃、宮古での生活は貧しかった。
兄がガラスをはじめて家に仕送りをするようになり、その影響で自分も16才でガラスを始めました。
その頃沖縄は米軍の町で、お客さんのほとんどがアメリカ人でした。
作家を志すようになったのは19才。
ご存知のように、琉球ガラスは元々ガラスのリサイクルから生まれたものです。
あちこちまわって、自分で集めた原料を使って、自由に作ることができる。出来てみると、透明で美しい色に輝くグラスなんかが出来る。商品になる、お客さんが喜んでくれる。
もともと、モノを作ることは好きでしたが、その琉球ガラスの自由さに、虜になりました。

若い頃から、作家として認められたのですか?

はじめは普通にお土産品をたくさん作っていました。
その合間に、人がやらないことにチャレンジすることが好きだったので、珍しい作品をたくさん作りました。
誰も作ったことのない色、陶器のような質感、何層にも重ねる技術、琉球ガラス以外の技術も積極的に取り込んで、新しいものに積極的に取り組んできました。
その努力が多くの人に認められたのだと思います。
これまで作ったものは、恩納ガラス工房の二階に展示しています。(※1)

宮國先生が、ガラス体験サービスを始めたのだとか。

ガラス体験をサービスとして始めたのは、自分が感じるガラスづくりの喜びは、誰でも一緒だろうと思ったからです。
わたしがサービスを始めた頃、沖縄が本土復帰して、海洋博の頃、まだまだ個人の観光客は少なかった。
体験サービスはほとんどありませんでしたが、いつか流行ると思ってました。
個人旅行者が増え、レンタカーで旅行するようになって、実際、体験が沖縄観光の一つの柱になりました。

アート作品やお土産、体験サービスまで幅広く手掛けておられますが、区別はあるのでしょうか。

琉球ガラスはいま、沖縄のお土産として広く知られるようになりました。
自分自身は、お土産や日用品であることと、芸術品であること、また、ガラスづくり体験サービスをすることは、どれもあまり区別していません。
作りたいもの、人に望まれるものを作ったら、たまたまそれがグラスになったり、観光サービスになったりしただけ。
いわば、価格や内容に関わらず、全てアートの延長だと思っています。

代表作を教えて下さい。

作品に満足したら、アーティストとしては終わりだと思っています。
だから、特に代表作はありません。これからも生まれないんじゃないかと思います。

いま、取り組んでいることを教えて下さい。

ガラスの魅力は、自由に色とカタチを作れることです。 最近では技術開発も進み、わたしがこれまでしてきたこと以上のチャレンジができるようになっています。 私自身、まだまだチャレンジしていきます。 いま、POWDERのような大型のインテリア向け製品に取り組んでいます。 次は、色の変わるカーテンのようなものを作れないかと思っています。光の射し方で、色が変わっていくような。

若い作家へのメッセージをお願いします。

多くの人材を育ててきたつもりですし、これからも若い人材がどんどん生まれてくると思います。 しかし、まだまだチャレンジは足りない。 わたしたちの世代が作った世界から、もっと大きくはみ出すような挑戦を、若い人にはしてほしい。

※1:宮國次男作品コーナーは、普段は公開していません。ご要望の際は、スタッフにお尋ね下さい。

プロフィール

1950年(昭和25年) 宮古島生まれ
1972年(昭和47年) 17歳で工房を構える。東京で展示、販売。
1978年(昭和53年) 現在の工房を設立。展示販売、工場見学、体験サービス開始。
1984年(昭和59年) 科学技術庁長官賞受賞。ガラス玩具としてガラスの花特許
1985年~2005年 『着物と宮國次男作品展』(ヒルトンホテル)、宮國次男作品展(沖縄三越)
日本公募展入賞、『花舞』作品展(リザンシーパークホテル)
沖縄サントピア 商品製作、ルネッサンスホテル・チャペルのガラス製作
2008年(平成20年) 恩納村瑠璃ガラス『恩納ナビー』で沖縄県優秀技能者受賞。
台湾親民技術院で講師招聘、台湾国立台北教育大学より感謝状
2010年(平成22年) 最優秀優良県産品賞受賞。宮國次男作品展(沖縄三越)、恩納村長へ作品贈呈
2011年(平成23年) 宮國次男作品展(沖縄三越)
2012年(平成24年) 『沖縄の海と空の作品5人展』(沖縄三越)
2014年(平成26年) 沖縄県優良県産品 優秀デザイン賞受賞 アートガラス『洗面ボウル』
沖縄県優良県産品認定 アートガラス『つぼみ』
アートガラス『ハイビスカス』・琉球ガラス『ガラスブロック』
2015年(平成27年) 沖縄県優良兼産品 アートガラス『パウダー洗面台』
優秀デザイン賞受賞 アートガラス『ハイビスカス』
2016年(平成28年) 沖縄県優良県産品 アートガラス『親子ドアー花つぼみ』
沖縄県優良県産品最優秀賞 アートガラス『錦鯉』
沖縄県工芸展入賞 『錦鯉』『壺』
厚生労働省 卓越した技能者『現代の名工』に認定される ※本名の佐久川次男で認定
2006年~2014年 石川県全国手作りアートガラス展出展
2010年~2014年 東京ビックサイト建築建材展出展
2011年~2014年 沖縄県トータルリビングショー出展